古い町、でも新しいものにあふれている。

HOTEL ホテル

イギリスのホテルの歴史はとてもユニーク。
その昔はイン(INN)と呼ばれていた巡礼者のための街道沿いの宿屋が食事、お酒を提供するようになってパブと呼ばれるようになりました。
B&B、ベッド&ブレックファストの略。もともと家を改装して宿泊施設にした家族経営的なリーズナブルな宿で、イギリスらしい雰囲気が味わえると人気だったものだけど、近年はB&Bと書いていれば予約が増えるので都市部では単なるビジネスホテルに近いものまでB&Bを語っているので要注意。博多で長浜と名付ければ売れると考えているラーメン屋に近い発想。
500年の歴史を誇るホテルもあれば、超近代的なホテルもあり。さまざまなSTORYを持つホテルが多いのもイギリスならでは。
さぁ今夜もイギリスの宿でSleep with a story・・・。

デザイナーズホテル

ヨーロッパでもダントツの大都会(コスモポリタン)ロンドンはデザイナーズホテルの激戦区。
新築のモダンなホテルもありますが、もともとデザイナーズホテルのコンセプトは古い建物をデザインの力で再生し、建築料とデザイン料を相殺してクールなホテルをリーズナブルに、そして宿泊者だけではなく街の人々にも楽しんでもらえるようにおいしいレストランと、クールなバーを備えているもの。
築3桁はあたりまえの古い建物が多いイギリス。それらをレンガとガラスのコンビネーションでどこまでもカッコよく見せてくれるもの、ファサードは当時の面影を残し部屋はクールにというホテル、タウンハウスを改装してGirlyに仕立てたりと様々な業で魅了してくれます。

マナーハウス

もともとは貴族の郊外の邸宅。それを改装してホテルにしたのがマナーハウス。決してマナーを教えるところではありません。
イギリスの田舎にあり、古き良きイギリスの雰囲気が味わえるということで昔も今も人気があります。
お部屋も番号ではなく、日本の旅館に菊の間などのように名前が付いているように、Julietteなどと名前がついていたりすることも。
最近は、マナーハウスには内装をデザイナーズホテルのようにモダンにしたり、レストランに力を入れてミシュランの星付きなんてホテルもざらにあります。地元食材を使った絶品料理を食べて、そのまま移動せずに何百年も変わらない風景に囲まれて眠れるなんてかなり素敵なお話ではないかと思います。

RACE 自動車レース

イギリス車と言えば、Mr.ビーンが乗っていたミニクーパーからジャガー、「007」で有名なアストンマーチン、女王様の車ベントレーなどとアメリカ車や他のヨーロッパの国とは一線を画した個性的な車には日本にも多くのファンがいます。 それもこれも、もともとクラフトマンシップ-職人気質-によるこだわりを大切にするお国柄の表れともいえます。
そんな自動車大国としての顔も今は昔。ロールスロイスとミニはドイツのBMW、ベントレーはドイツのフォルクスワーゲン、ジャガーはインドのタタモータース、アストンマーチンはアメリカのフォードが買収とグローバルな競争に巻き込まれ純粋な自動車メーカーは消滅してしまいました。
しかし、自動車レースは健在です!毎年多くの人々が最先端とノスタルジーあふれるイギリスに自動車レースの見学におとずれています。

F1 イギリスGP

イギリス・シルバーストーンサーキットで開催されるF1レース。1950年、F1世界選手権が初めて開催された際の第1戦がこのイギリスGPで、F1の中ではもっとも伝統のあるレースのひとつです。F1世界選手権において同一名称のグランプリが1年も欠かさず開催されているのは、このイギリスGPとイタリアGPのみです。
第二次世界大戦中はイギリス空軍の飛行場として使用されていた土地で、現在もトラック内側に3本の滑走路の名残りが見受けられます。
F1好きもそうでない人も、そんな由緒正しい場所でのレース観戦を体験してみてはいかが?

リバイバル オブ スピード

「世界で最もユニークなヒストリックモーターレースミーティング」と言われているグッドウッドリバイバル。往年のレーシングマシンとドライバーが集結し、ほとんど手が加えられていない当時のままのサーキットで本格的なレースを行う、まさに“リバイバル”レースイベント。
観戦するだけでも夢のような時間ですが、このイベントに参加するすべての人は当時を彷彿とさせるファッションでの参加が決まり。女性は美しいヴィンテージドレスにハット、男性は当時のつなぎやクラシカルなジャケットなどです。サーキットに一歩足を踏み入れれば、まるでタイムスリップをしたかのような50〜60年代の楽しい週末のサーキット風景がそこに!

PUB パブ

現在ではイギリスには48,000軒ほどのパブがあります。パブと言えばイギリス、イギリスと言えばパブ、パブはイギリスの縮図といわれているほど切っても切り離せないもの。
驚くほど多くの人々が旅をしていた中世のころから、パブは旅人に宿と食べ物とお酒を提供し、旅人は地元の人々に情報を提供してきました。更に職業あっせんを行うハローワーク的な役割、給与支払い所としての銀行的な役割など社会インフラとしても機能していました。
今でも宿泊できるパブも、日本でいうところの公民館的な役割を果たしている地域住民の集まりの場のパブもあります。
今から100年以上も前にイングランドサッカー協会がロンドンのあるパブで結成されたのは有名な話で、世界で最初のサッカー協会だったので他国の団体と区別する必要がありませんでした。そのため未だにイングランドサッカー協会はthe FA(Football Association)のままです。
現在都市部では飲食面の機能しか果たしていない場合がほとんどですが、社会・食文化の変化とともに進化し他の国では考えられないくらい古く伝統的な習慣・建物が現存する一方、食にこだわるガストロパブなども登場しミシュランの星を持つパブもあるほどに進化しています。これはローマ時代の壁があるすぐ横にハイパーモダンな建築があったりする歴史(むかし)と現在(いま)が交錯するイギリスが持つ魅力そのもの縮図ともなっています。イギリスを訪れる全ての人にパブで長い年月をかけて熟成されたユニークな英国文化そのものを味わい愉しんでいただくことを願ってやみません。

ガストロパブ

その登場は2007年ころといわれていて、モダンブリティッシュやオーガニック食材を使った食事を提供するなど食事に力を入れたパブの総称。
カリスマシェフが経営するパブもあれば、ミシュランの星を持つパブなども登場し、それまではイギリス人の中でもパブ=親父たちのたまり場=ダサい、というイメージがあったのを見事に払拭。長い行列ができたり、なかなか予約が取れない人気店も登場し、ますます進化中です。
そんな新しいパブでも日曜日のランチ、サンデーロースト(日曜日のランチにはロースト料理を食べる習慣)だけはしっかり引き継いでいるところが多いので、ビーフ、ラム、ポーク、チキンなどのロースト料理がディナーよりグッとお得に食べられるので、日曜日はぜひサンデーローストをお試しください!

ヘリテージパブ

イギリスが最も輝いていたのはビクトリア女王の時代(1837年〜1901年)といわれていて、パブの最盛期もこれに重なるといわれています。
このころにできたパブはビクトリア様式建築が採用され、美しいエッチンググラスの外窓、デザインされた天井、建物の様々なところに施された装飾があり豪華絢爛そのもの。そして産業革命の申し子であるこれらのパブには階級別の入口、その仕切りなどがあることが特徴とされています。
それらの多くがまだ現役のパブとして活躍しており、Heritage(遺産)Pub と呼ばれ現在も多くの人々に愛されています。

  • イギリスが伝えたいこと。
  • おいしいイギリス
    New release 最新パブ情報
  • 新しいもの、古いもの
  • 季節を楽しむ過ごし方
  • 島内ぐるり探訪
  • 基本情報
  • お役立ち情報
  • Love LONDON トップへ