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年代によって求める福利厚生は違う?
従業員が重視する福利厚生とは

更新日: 公開日: 2024年2月2日 福利厚生
年代によって求める福利厚生は違う?従業員が重視する福利厚生とは

福利厚生は、従業員の生活の質を向上させ、より働きやすい環境を提供するための重要な要素となっています。福利厚生の充実は、従業員の満足度やロイヤルティが向上し、結果的に企業のブランドイメージも強化されます。さらに、従業員の健康維持やスキル向上を支援し、長期的な人材確保にも寄与します。

福利厚生を充実させたいと思いつつも従業員が求めている福利厚生が提供できているか課題に感じている企業様も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、職に就いている20代から60代の社会人を中心に福利厚生に関するアンケートを実施しました。

【調査概要】

調査対象者:職についている社会人(全国 / 10~70代)
調査期間:2023年6月
有効回答数:982人(男女比5:5)
調査方法:Knowns Bizを活用したインターネット調査

あなたの勤務先の福利厚生は充実していると思いますか?

【あなたの勤務先の福利厚生は充実していると思いますか?】

あなたの勤務先の福利厚生は充実していると思いますか?

全体の55.09%が福利厚生が充実していると感じており、福利厚生が充実していないと感じる44.91%よりも高い結果となっています。
性別による大きな差は見られませんでしたが、年齢層によっては差が見られました。特に20代以下の層では、全体平均よりも10%以上高い67.23%が福利厚生が充実していると感じています。
一方、30代から50代の中間層では全体平均よりも低く、特に50代では福利厚生が充実していると感じる割合が41.78%と4割まで下がっていることが明らかになりました。



【あなたの勤務先の福利厚生が充実していないと思う理由は何ですか?】

順位 理由 割合
1 手当(住宅・子供など)が充実していない 27.39%
2 レジャー施設などの優待サービスがない 18.96%
3 休暇が取りづらい 18.40%
4 自分の会社の福利厚生制度をあまり知らない 16.99%
5 会社のレクリエーション制度がない 10.39%
6 その他 7.87%

福利厚生が充実していないと感じる主な理由として、「住宅や子供の手当が不十分」と感じる方が約3割いることがわかりました。 次いで、「レジャー施設等の優待サービスがない」「休暇が取りにくい」という意見が挙げられました。
「自社の福利厚生制度を十分に理解していない」という回答も一定数見られ、福利厚生が充実していても従業員に十分に伝わっていない可能性があるため、福利厚生の周知にも力を入れることが重要であると考えられます。

勤める会社の福利厚生を重視するのか

【あなたは今の勤務先に就職する際、福利厚生の有無・内容を確認しましたか?】

あなたは今の勤務先に就職する際、福利厚生の有無・内容を確認しましたか?

「現在の勤務先に就職する際、福利厚生の内容を確認しましたか」という問いに対して、全体と男女別ではほぼ同割合という結果となりました。 年代別では20代以下が就職前に確認している割合が53.36%と高く、年齢が上がるにつれてその割合は下がり、60代以上では17.78%となり、35%の差が見られました。

働き方に対する考え方が変化し、就職先を選ぶ基準として、福利厚生をより重視する傾向が現れていると考えられます。



【あなたが今後転職する際、福利厚生の有無・内容を重視すると思いますか?】

あなたが今後転職する際、福利厚生の有無・内容を重視すると思いますか?

福利厚生をより重視する傾向は、「今後転職する際、福利厚生の内容を重視しますか?」という問いに大きく反映されています。 特に20代以下の重視する割合は86.55%と高く、上記の設問と同様に福利厚生に関する関心が高いことがわかります。また、その他の年代でも約8割が「重視する」と回答していることがわかりました。

この結果から企業側は、福利厚生を充実させることで優秀な人材の確保や離職防止に繋がると考えられます。

従業員が求める福利厚生とは?

福利厚生の充実を実現させるうえで従業員が求める福利厚生を理解し、導入することが重要です。
ここからは従業員が求める福利厚生の傾向をみていきましょう。



【あなたが福利厚生で重要視するものは何ですか?(複数選択可)】

順位 福利厚生 割合
1 リフレッシュ休暇 51.22%
2 健康診断制度が充実(自己負担なし) 41.45%
3 社員食堂・食事手当 30.55%
4 メンタルヘルス予防 23.22%
5 旅行費用の補助 18.23%
- 永年勤続表彰 18.23%
7 テレワーク制度 17.92%
8 レジャー施設などの優待サービス 16.90%
9 自己啓発支援 12.32%
10 運動施設の利用補助 9.78%
11 保養施設 9.16%
12 カフェテリアポイント 8.96%
13 ワーケーション制度 7.84%
14 社員旅行 6.82%
15 レクリエーション活動 5.60%


今回のランキング結果から従業員が福利厚生に求めるものとして、「休暇」や「健康」に関連するものが上位を占めていることがわかります。
最も重視されているのは「リフレッシュ休暇」で、仕事とプライベートのバランスを重視し、日頃の疲れを解消する時間を求めていることを示しています。 次いで「健康診断制度が充実」が2位にランクインしており、健康に対する制度の充実が求められています。
「社員食堂・食事手当」や「メンタルヘルス予防」も上位に位置しており、日々の生活の質の向上やメンタルヘルスの維持に対する関心の高さが伺えます。

ランキング結果から「休暇」や「健康」に関連する福利厚生を提供、拡充させることで、従業員の満足度や生産性向上に繋がると考えられます。

順位 男性 女性 20代以下 30代 40代 50代 60代以上
1 リフレッシュ
休暇
リフレッシュ
休暇
リフレッシュ
休暇
リフレッシュ
休暇
リフレッシュ
休暇
リフレッシュ
休暇
健康診断
制度が充実
2 健康診断
制度が充実
健康診断
制度が充実
健康診断
制度が充実
健康診断
制度が充実
健康診断
制度が充実
社員食堂・
食事手当
リフレッシュ
休暇
3 社員食堂・
食事手当
社員食堂・
食事手当
社員食堂・
食事手当
社員食堂・
食事手当
社員食堂・
食事手当
健康診断
制度が充実
メンタル
ヘルス予防
4 メンタル
ヘルス予防
メンタル
ヘルス予防
テレワーク
制度
メンタル
ヘルス予防
永年勤続
表彰
メンタル
ヘルス予防
社員食堂・
食事手当
5 永年勤続
表彰
テレワーク制度/
レジャー施設などの
優待サービス
メンタル
ヘルス予防
テレワーク
制度
メンタル
ヘルス予防
永年勤続
表彰
レジャー施設などの
優待サービス/
旅行費用の補助


性別や年代別ではどうでしょうか。
性別や年代に関わらず、「休暇」や「健康」に関連する「リフレッシュ休暇」「健康診断制度が充実」「社員食堂・食事手当」が上位にランクインしていることがわかります。

一方で、年代による特徴も見受けられます。
例えば、20代以下では「テレワーク制度」が4位にランクインしており、働き方の多様性を求める傾向が見られます。 また、40代、50代の働き盛りの世代では勤続年数が長い従業員に贈られる「永年勤続表彰」が上位にランクインしており、60代以上では「健康診断制度の充実」が最も重視され、年齢とともに健康への関心が高まる傾向を示しています。

企業は福利厚生の導入において、従業員の年代やライフスタイルに応じた柔軟な対応が求められることがわかります。

CHECK

あなたの勤務先は社員の健康 (メンタルヘルスを含む) を重視していると思いますか?

  • あなたの勤務先は社員の健康 (メンタルヘルスを含む) を重視していると思いますか?
  • 「健康」に関連する福利厚生が求められていますが、従業員は企業が健康に関して重視していると感じているか、聞いてみました。その結果、全体の51.83%が思うと感じており、思わないと回答した48.17%よりも高い結果となっています。
    思わないと回答した主な理由として、「悩みを相談する場がない」「休暇が取りづらい」「社内の人間関係が悪い」「長時間労働である」などの労働環境に課題を感じる意見が多く寄せられています。

【あなたの家族が喜ぶと思う福利厚生は何ですか?(複数選択可)】※1

順位 福利厚生 割合
1 リフレッシュ休暇 41.85%
2 旅行費用の補助 31.77%
3 レジャー施設などの優待サービス 28.62%
4 健康診断制度が充実(自己負担なし) 25.36%
5 社員食堂・食事手当 23.01%


福利厚生は、従業員だけでなくその家族にも提供できるサービスです。従業員の家族が喜ぶと思われる福利厚生の導入も検討する価値があると考えられます。

家族が喜ぶと思われる福利厚生として「リフレッシュ休暇」が最も多く選ばれ、次いで「旅行費用の補助」や「レジャー施設などの優待サービス」が挙げられています。 これらは家族との時間を大切にしたいというニーズを反映していると考えられます。特に、休暇中に利用できる旅行優待は需要が高い傾向にあります。

【あなたが例え勤務先にあっても利用しない制度は何ですか?(複数選択可)】※1

順位 福利厚生 割合
1 社員旅行 31.98%
2 レクリエーション活動 23.42%
3 自己啓発支援 18.02%
4 テレワーク制度 14.05%
5 保養施設 11.41%


一方で、利用しないと思われる制度として「社員旅行」が最も多く、次いで「レクリエーション活動」「自己啓発支援」が挙げられています。 時代の流れとともに、従業員が求める福利厚生も変化しています。 そのため、従業員のライフスタイルやニーズに合わせた定期的な見直しが必要と考えられます。

※1:【あなたが勤務先にあっても利用しない制度は何ですか?】【あなたの家族が喜ぶと思う福利厚生は何ですか?】の選択肢は、【あなたが福利厚生で重要視するものは何ですか?】と同じ選択肢を用いてアンケートを実施しています。

まとめ

今回のアンケート調査から、以下の結果が明らかになりました。

・性別や年代に関係なく、福利厚生への関心が高い
・「休暇」や「健康」に関連する福利厚生が特に求められている傾向である
・従業員のライフスタイルやニーズに合わせた定期的な見直しと柔軟な対応が必要

この調査結果を参考に、福利厚生の検討や見直しを行う際の一助となれば幸いです。

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