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周年事業とは?
その目的や意義、企画から実行までの進め方、
成功事例まで徹底解説

更新日: 公開日: 企業イベント

企業において周年事業とは、創業・設立を祝う大切なイベントです。主に5年や10年、20年など節目となる年に記念式典として行われます。社内のコミュニケーションを活性化し、社外に向けてのリブランディング・認知度向上などにもなるなど、実施するメリットはたくさんあります。

これまでの歩みを振り返るだけではなく、未来に向けて躍進する原動力にもなる周年事業。目的や意義などの基礎知識や事例、どのように計画するのか、準備・企画から実行までの流れなど、イベントを成功させるためのコツを解説します。

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失敗しない周年イベントの進め方
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単なる「お祝い」だけではない、周年事業とは

周年事業は、企業創業・設立から5年や10年、20年など、節目となる周年に行う記念事業を指します。社内向けのパーティーや外部向けの感謝祭など、実施の形はさまざまですが、単なる「お祝い」や「記念イベント」ではなく、企業の過去・現在・未来をつなぐ重要な経営活動です。
周年という節目は、これまでの歩みを振り返るだけでなく、これからの方向性を見つめ直す絶好の機会でもあります。
企業の存在意義(パーパス)やブランド価値を再確認し、社員・顧客・取引先など、関わるすべての人と「次のステージへ進むための共通認識」を築く場として位置づけられます。
そのため、周年事業は「感謝」と「未来への宣言」を両立させることが大切です。
単なるイベントとして終わらせず、企業のブランド戦略や人材育成、社内文化の醸成といった「経営の一部」として捉える視点が欠かせません。

CHECK

周年事業はいつやる?「周年」の数え方
周年事業を計画する際に、意外と迷うのが「周年」の数え方です。
「周年」と「年目」は似ていますが、実は数え方が異なります。 違いを理解しておくと、実施時期の検討がスムーズになります。


「周年」と「年目」の違い
・創業・設立した年を「0年」として、丸1年経過した時点で「1周年」
 例:2025年7月に設立→2026年7月が「1周年」
・一方「年目」は、1年が経過していない場合に用いられる
 例:2025年7月に設立→2026年6月までは「1年目」


周年事業を行う場合は、節目の年(5周年・10周年など)の該当月または前後月に実施するのが一般的です。

周年事業を行う目的・意義

周年事業の目的は、単に節目を祝うことではなく、企業の存在意義を再確認し、次の成長へとつなげることにあります。
その目的は大きく「社内向け」と「社外向け」の2つの軸に分けられます。
社内では社員やその家族、社外では顧客や取引先、株主、地域住民などが対象となり、誰に何を伝えるのかを明確にすることで、周年事業の方向性がより具体的になります。

社内向け周年事業の目的・意義

・社員やその家族に感謝を伝える
日頃働いてくれている社員・従業員やその家族に感謝を伝えるためのよい機会となります。 改めてその企業にとって重要な存在であることを示すことで、これからも働くモチベーションが高まります。


・歴史の振り返り、経営理念・ビジョンの再共有
周年事業は、企業の誕生を祝う会です。創業・設立からこれまで会社が歩んできた道のりや歴史を振り返り、社員に自社への理解をより深めてもらうことができます。
さらに、経営理念やビジョン、ミッションなどを再共有し、浸透させることで、改めて企業の価値観を再認識してもらいます。 次の周年へ向けて自分たちがどこへ向かい、どういった行動をすればよいのか、目標を明確にでき、社内に一体感が生まれます。


・社内コミュニケーションの活性化
社内向け周年事業では、普段話す機会のない他部署の相手とも触れ合うことができ、社内全体の親交を深めるきっかけづくりになります。
また、社員の家族も招待してファミリーイベントを行えば、さらにコミュニケーションが活性化するでしょう。

こうした取り組みを通じて、社員一人ひとりが企業の一員であることを再認識し、組織全体のモチベーションやエンゲージメント向上につながります。

社外向け周年事業の目的・意義

・顧客や取引先など外部の企業に感謝を伝え、信頼関係を強化
顧客や取引先など、外部企業への感謝を改めて伝える機会になります。
感謝祭などに招待し、日頃伝えきれない想いをイベントを通して示すことができます。
これにより外部ステークホルダーのエンゲージメントを高め、さらなる信頼関係を構築します。


・製品やサービス、新規事業のPR
大々的に新製品やサービス、新規事業などを発表する場として、幅広くPRできるよい機会です。
また、次の周年へ向けて新たな経営目標やビジョン・ミッションを立てた場合、外部に周知・浸透させることができます。


・ブランドイメージの向上
多くの人の注目が集まるイベントであれば、これまで企業が歩んできた歴史を広く伝える場になります。周年ロゴや特設サイトを設置してブランディングするにもよい機会となります。
また、CSR活動や地域貢献活動など、これまで企業が行ってきたあらゆる活動をアピールする機会にもなり、企業ブランドイメージの認知・向上に役立ちます。

社外向けの周年事業は、企業の信頼性やブランド価値を高めると同時に、新たなビジネスチャンスの創出にもつながります。

周年事業の実施形式と企画内容

周年事業の目的を明確にしたら、その目的を達成するために最適な企画内容を検討しましょう。
社内向け・社外向けのどちらを中心に行うかによって、内容や演出の方向性も変わります。
ここでは、それぞれの目的に合わせた代表的なスタイルや企画例を紹介します。

社内向け周年事業の主な企画例

・社内懇親会・パーティー、記念品の配布
写真や映像を通してこれまでの歴史を振り返ったり、食事をしながら懇親会を行います。
会社名や周年ロゴなどを入れた記念品や、社史や記念誌を作成して配布することで、一層印象深いイベントになります。


・ゲーム大会や社員旅行などの参加型イベント
周年事業は、社員に当事者として積極的に参加してもらうことが成功の鍵となります。
ゲームや旅行など、参加型のイベントにすることで参加意識が生まれ、皆で一緒に何かを行うことでチームビルディングにも役立ちます。


・社内運動会などのファミリーイベント
社員の家族を招待して、運動会などの参加型のファミリーイベントを開催すれば、より社内のコミュニケーションが活性化し、一体感や帰属意識が醸成されます。


・表彰式
長年貢献している社員や優秀な成績を収めている社員を表彰し、労うものです。これにより、表彰された人だけではなく、他の社員の士気も高まります。
前述の社内パーティーなどの中で、プログラムの一環として組み込むケースもあります。

社外向け周年事業の主な企画例

・記念式典
大規模な会場に社内外の招待客を呼び、企業の周年を大々的に祝うものです。
記念誌を配布して歴史や実績をアピールしたり、懇親会で取引先など外部パートナーとの親睦を深めたりすることにより、よりよい関係を構築することができます。


・講演会・セミナー
経営者による特別講演を行い、次の周年に向けての抱負や決意を語るなど、外部に向けて経営目標をアピールする機会です。
前述の記念式典でプログラムの一環として組み込むケースもあります。


・消費者参加型イベント
SNSなどを使って参加を呼びかけ、新商品リリースイベントなどを行います。ノベルティや限定品を配布するとより集客に効果的です。
新規顧客獲得やビジネス拡大のチャンスにもなります。

周年事業の準備や進め方は?
企画のアイデア出しやスケジュール管理の方法など

準備

・事務局・実行委員の設立
大規模な会場に社内外の招待客を呼び、企業の周年を大々的に祝うものです。
準備期間は、2〜3年間が理想的です。できるだけ早く始めたほうが余裕を持って進めることができますが、少なくとも1年前には計画まで完了している必要があります。
まずは事務局・実行委員を設立してプロジェクトを進行するための体制を整え、実行までのスケジュールや一次予算を組みます。


・担当者の選任
事務局・実行委員の担当者を選任する際、過去のイベント経験者がいれば候補に入れます。
周年事業の準備は通常業務と同時進行で行うため、担当者は物事を効率的に進めることができるスキルや、チームで連携を取りながら円滑にスケジュールを進めることができるコミュニケーション力などが必要です。
また、周年事業は頻繁に開催されるものではなく、数十年に一度などの割合のため、前任者の引き継ぎやノウハウが残っているケースは少ないでしょう。
そのため、ほぼ1から準備するということも念頭に置かなくてはいけません。

計画

・コンセプト・企画のアイデア出し
コンセプトや方向性、具体的な内容のアイデアを出し、企画書を作成します。
経営陣と一緒にこれまでの歴史や経営理念・ビジョンを見返したり、誰に向けて何を伝えたいのかについて明確にすることで、テーマを設定します。
社内向けの周年事業の場合は、社員への事前アンケートを行い、意見や要望を反映させると、より満足度の高い内容に近づけることができます。


・全体周知、社員へのコンセプト共有
イベントを成功させるには、社員を巻き込んで実施することが鍵になります。
コンセプトや意義、具体的な実施の内容などを伝え、事前に社内全体で共有して意識を醸成することが必要です。

計画実施

・特設サイトなどの設置や招待状による開催告知
少なくとも1ヶ月前には、社内外の参加者にイベントの日時や会場、内容などを具体的に告知しておく必要があります。
記念ロゴや特設サイトなどを製作したり、招待状などを送りましょう。
参加人数も把握し、資料や記念品などを配布するのであれば、十分な数を用意します。

事後

・課題や改善点を洗い出し、事後アンケートで対策案を出す
開催後は実行委員で今回の課題や改善点を洗い出します。
次回開催の際に反映させることができるため、参加者にアンケートを取って効果を測定するのもよいでしょう。
資料作成により書面で残しておくのも、次の周年事業担当に引き継ぐ際にスムーズになります。

周年事業を成功に導くための3つのコツ

ここでは、数多くの企業の周年事業を支援してきたHISが考える、成功に導くための3つのポイントを紹介します。

1.目的とメッセージを明確にする

周年事業の成否を分けるのは、「何のために行うのか」をどれだけ明確にできるかです。
社内向けであれば理念浸透やモチベーション向上、社外向けであれば感謝やブランド発信など、目的に応じて伝えるメッセージを整理しましょう。
企画や演出の方向性は、この“メッセージ軸”が定まっているかどうかで大きく変わります。まずは経営層や実行委員会で目的を共有し、全員が同じゴールを見据えて進めることが大切です。

2.社員を巻き込み、全社で一体感をつくる

周年事業は、経営層だけでなく社員全員が主役です。
企画段階から社員の意見を取り入れたり、実行委員会を設けて運営に関わってもらうことで、「自分たちのイベント」という意識が生まれます。
社員参加型の企画や、家族を招いたファミリーイベントなども、一体感を高める効果的な方法です。
周年事業を通じて社内コミュニケーションが活性化すれば、その後の業務にも良い影響を与えるでしょう。

3.周年事業に“未来へつなげる”仕掛けを取り入れる

周年事業は、過去を振り返るだけのイベントではなく、次の成長へとつなげるためのスタート地点です。
記念誌や動画、特設サイトなどを通じて、企業の歴史や理念を“形に残す”ことで、次の世代にも価値を継承できます。
また、周年を機に新たなビジョンやスローガンを発表するなど、「未来への宣言」として位置づけると、社内外への発信効果が高まります。
周年事業を“過去の振り返り”で終わらせず、“未来への第一歩”として活かす視点を持つことが成功の鍵です。

これらのポイントを意識することで、周年事業をより意義あるものにし、企業の成長につなげることができます。

周年記念イベントの成功事例3選

実際にHISで手掛けた周年記念事業の事例をいくつか紹介します。

周年イベント:リアル形式

パナソニックEWネットワークス株式会社 様

35周年イベントで
チームビルディングを企画
豊洲市場で繰り広げられる
謎解きで
社員同士のコミュニケーションを深める場に。

事例写真

概要

日程 2024年11月
場所 東京 豊洲 千客万来
規模 約200名
形式 リアル

お客様の要望や課題

  • 全社員が参加できるイベントにしたい
  • 社員同士のコミュニケーションを深めたい
  • イベントのテーマでもある「つなぐ」を形にした企画にしたい

HISからの提案

  • 普段の業務では関わりの少ない従業員同士が交流を深めることを目的に、豊洲市場に関する謎を解くチームビルディングを提案
  • 若手社員が中心となって組んだプロジェクトチームと連携し、要望をしっかり汲み取り当日の運営をスムーズに進行

周年記念旅行・式典:リアル形式

株式会社レント 様

「次世代へバトンを繋ぐ」
創立40周年記念式典を
野球場で実施!
式典含めた1,000名規模の
記念旅行を北海道で。

事例写真

概要

日程 2024年9月
場所 北海道
会場 エスコンフィールドHOKKAIDO
規模 約1,000名
(従業員、ご家族、関係会社の方)
形式 リアル

お客様の要望や課題

  • 「参加してよかった」と思えるような特別な内容にしたい
  • 全社員参加型の行事として盛り上げたい
  • 特別感のある会場を貸切って開催したい

HISからの提案

  • エスコンフィールドHOKKAIDOを貸切ってのパーティーを実施
  • 社長から次世代を担う社員へ思いを込めた始球式
  • 家族参加の社員向けに子供向けプログラムを充実させ、参加型イベントとしてリフレッシュ効果・モチベーション向上へ繋げる

周年記念式典:リアル形式

ジャパンパイル株式会社 様

1,000名を超える周年イベントをトータルサポート
一貫したビジョンをカタチにする100周年事業

事例写真

概要①:お客様向け

日程 2023年11月
会場 【東京】ホテルオークラ東京
【大阪】リーガロイヤルホテル大阪
規模 【東京】600名/【大阪】450名 計1,050名
形式 リアル

概要②:従業員向け

日程 2024年2月
会場 【東京】ホテルイースト21
【大阪】シティプラザ大阪
【福岡】オリエンタルホテル福岡
規模 【東京】550名/【大阪】450名/【福岡】250名 計1,050名
※(ベトナム)80名 4拠点同時中継にて開催
形式 リアル

周年事業は企業がさらに飛躍するチャンス、
大事なイベントを確実に成功させるには

周年事業は、企業の誕生や存続を祝うだけではなく、社員や顧客・取引先など社内外のステークホルダーのエンゲージメントを高め、さらに企業が成長していくための重要な経営戦略でもあります。イベント内容には自社ならではの個性や特色も活かすことができるため、ブランディングのチャンスにもなります。

しかし、実行を決めたものの、通常の業務をこなしながら準備を行うのは大変です。
担当者に任命され、1からプランニングやスケジューリング、予算管理をするのは難易度が高いと思われる方も多いでしょう。
重要なイベントだけに、確実に成功させたいという場合には、代行業者の手を借りてみることをおすすめします。
HISでは、さまざまな企業様の周年事業をプランニングから実行までお手伝いさせていただいています。
これまでの企業様事例も多数ご紹介していますので、参考になさってみてください。
ぜひ参加者の記念に残る周年事業を実施して、企業をより飛躍させる機会へつなげましょう。

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